脳神経外科・内科
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など
頭部外傷とは、交通事故、打撃、転倒、転落などで頭に外傷を負った状態のことを言います。頭部(頭皮)のすり傷、内出血、腫れも含まれます。
頭部外傷で頭の中で出血を起こすと、生命の危機に瀕する可能性があります。したがって、頭を打った後に元気だったとしても、急変して意識を失うこともあるため、様子をみる必要があります。スポーツ中や学校生活、自宅内であっても、頭部を強打した場合は念のため受診しましょう。また頭部に強い衝撃がかかると一時的に意識を失ったり、記憶を喪失したり、混乱したりという、いわゆる脳震盪(脳しんとう)の症状を伴います。特にコンタクトスポーツ(ボクシング、キックボクシング、空手、柔道、MMAなど格闘技全般、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなど)は頻回に頭部打撲を起こすとセカンドインパクト症候群といって脳へ重篤なダメージをきたす場合があり注意が必要です。さらに比較的軽度な頭部打撲後約1、2ヶ月後に緩徐に頭の中に血が溜まる慢性硬膜下血腫という病気があります。多くはご高齢の方が発症し、手足の動かしづらさ、認知機能低下、頭痛などの症状が出現します。とくに血液サラサラになる薬(抗血小板薬や抗凝固薬)を内服している方は注意が必要です。
当院はCT装置がありますので、ご心配な場合は必要に応じてCT検査を行い頭蓋内の出血や頭蓋骨骨折の有無を診断することが可能です。また、頭皮や顔面の傷の処置も対応しております。
脳卒中には、脳の中への出血によるもの(脳出血)、脳の一部の血流障害によるもの(脳梗塞)、さらにくも膜下出血があります。
脳卒中は、放置すると重篤な後遺症を残すことがあり最悪命に関わる疾患です。万が一発症したら速やかな救急受診が必要です。当院ではCT検査、身体診察から迅速な診断を行い救急病院への紹介を行わせていただきます。とはいえ、もっとも重要なのは脳卒中にならないための予防で、生活習慣の見直しや定期的な健康診断、適切な管理が重要になります。また脳ドックも早期発見に役に立つ可能性があります。さらに、脳卒中発症後もきちんとした生活習慣、血圧や脂質異常症、不整脈などの管理をすることで再発を予防することができ、ひいては健康寿命延伸につながります。
脳腫瘍は、脳内で異常な組織が増殖し、塊を形成する病気です。脳細胞やその周辺の組織で異常な増殖が起こることで発症します。脳腫瘍は非常に種類が多く、また原因も遺伝や環境の影響、ガンの脳転移などで治療法も多彩です。サイズが大きくなればなるほど巣症状(麻痺や言語障害、高次脳機能障害、頭痛やふらつきめまいなど)が出現しやすくなり、またけいれんが起きることもあります。
脳腫瘍は細かく分類すると100種類以上あり進行度によって異なる特徴があります。個々の状況に応じ、必要であれば集学的治療が可能な医療機関と連携し、症状に応じた治療プランをご案内いたします。
めまいには大きく分けて二つのタイプがあるのをご存知ですか。一つ目は、目がグルグルしてしまい、自分のいる場所が回転しているように感じている「回転性めまい」。二つ目は、フワフワして浮遊感があり真っ直ぐ歩くのが難しくなる「浮動性めまい(非回転性めまい)」です。
めまいは耳の病気だと思われがちですが、耳以外の色んな部位の異常が関わり合ってめまいを起こしている可能性があります。主な原因となるのは、耳疾患、視力異常、頚部筋緊張異常、大脳・小脳疾患、過度の血圧下降、うつ状態などです。めまいが起こる仕組みはかなり複雑で、大きな病気が隠れていることもあります。例えば小さい脳梗塞の場合、めまいの症状しか出ず見逃されるケースもあるのです。頻繁にめまいが起きるようであれば早めに受診しましょう。定期的に脳ドックなどを受けるのも効果的です。
吐き気や嘔吐があることもあります。
突発性で一定期間だけ症状が出るが、その後症状が出なくなることが多いです。
回転性のめまいの多くは耳が原因で起こることが大半ですが中には頭蓋内病変の可能性も少なくありません。
吐き気や嘔吐があることもあります。
突発性で一定期間だけ症状が出て消える場合と、何年も続くようなケース(慢性化)もあります。
頚部筋緊張異常(肩こりなど)の多くは、浮動性めまい(非回転性めまい)で、回転性めまいが混じることもあります。
脳に疾患がある場合のめまいは、6割〜7割が浮動性めまい(非回転性めまい)です。
起立性低血圧など、瞬間的に起こるめまいのほとんどは、浮動性めまい(非回転性めまい)であることが多いです。
物忘れには加齢による「正常な物忘れ」と、認知症などによる「軽い物忘れ」や「病気による物忘れ」(病的認知症の初期段階)があります。まずは物忘れの原因が何なのか確認する必要があり、早期診断が重要となります。加齢による物忘れと認知症の違いとしては、「物忘れしていること」を認識(自覚)できるかどうかです。例えば、加齢による物忘れは「食事をしたことは覚えているが、メニューが思い出せない」ですが、認知症による物忘れは「食事したことを覚えていない」ため、「食事はまだ?」と繰り返し聞いてしまいます。この様に認知症による物忘れは、「起こったこと自体をすっかり忘れてしまう」という特徴があるのです。
厚生労働省は全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表しました(2015年1月)。65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症と診断されるということになります。病気による物忘れであっても、早期に適切な治療を行うことによって回復する可能性もあります。また治療の方法が無いとされてきたアルツハイマー病でも適切な投薬治療や生活指導を行うことで症状の改善を期待できるようになりました。治る可能性のある認知症を見逃さず適切な治療につなげることがもっとも大切です。
正常圧水頭症(iNPH)とは「認知症」、「歩行障害」、「尿失禁」が代表的な症状を呈する疾患で、しばしば物忘れ外来に受診され見つかることがあります。
脳室という部屋に髄液がたまり、正常な脳を圧迫することで症状が出てくると言われています。
歩行障害を中心に認知症状、尿失禁症状が重なったら、正常圧水頭症の可能性があります。
まずはCTやMRIなどの画像診断を行い、水頭症が疑われた後、髄液排除試験(タップテスト)を実施し治療適応を決めます。
具体的な治療としてはあたま(脳室)とおなか(腹腔)を体内にチューブで短絡するシャント術があります。
手術の詳細方法については、外来でお問い合わせください。
てんかんは、脳の神経細胞の異常な活動によって引き起こされる神経学的な病気です。てんかんの主な特徴は発作です。脳の異常な興奮が一過性に現れ、意識や筋肉の制御が失われることがあります。原因としては脳の病気などによって引き起こされた脳の損傷や、先天異常などが挙げられます。
てんかんは生活への影響もあり、一度かかると繰り返しやすくもありますが、適切な治療と管理により、普通の生活を送ることも可能な病気です。
抗てんかん薬での投薬をはじめ、非薬物療法、手術など、症状の強さやてんかんの種類に応じて治療法を検討していきます。
片側顔面けいれんとは顔の片方だけがぴくぴくと動いたり、ひきつれたりする状態を言います。原因のほとんどは顔面神経に血管(多くは前下小脳動脈や下小脳動脈、椎骨動脈)が接触し、神経が異常興奮することです。そのほか脳腫瘍や動脈瘤が顔面神経を圧迫することや、顔面神経麻痺の後遺症などによっても発症することがあります。一般に、寒さや疲労やストレス、睡眠不足などで症状が増強します。症状は始めは目や口元のピクつき程度ですが、放置し悪化した場合はけいれんが常に起こるようになったり、顔がひきつり歪む可能性も出てきます。
パーキンソン病は、中高年の人々に見られる神経変性疾患で、主に脳の黒質の神経細胞が退行的に損傷されることによって引き起こされます。主な症状には手や指の震え、筋肉の硬直、運動の鈍さ、姿勢の不安定性があります。診断は主に症状や神経学的な検査に基づきますが、画像検査や血液検査も行われることがあります。
治療は薬物療法が主流であり、症状の改善や進行の遅延を目指します。物理療法や言語療法もサポートとして利用されます。罹患すると生活にはさまざまな影響があり、症状により異なりますが、適切な治療とサポートにより、積極的に生活に参加できることが期待されます。早期の診断と継続的な医療管理が重要であり、患者さまと家族にとっても情報とサポートが必要です。
アルツハイマー病は高齢者に見られる神経変性疾患で、認知機能の障害が主な特徴です。病気は脳の神経細胞が失われることにより、初期症状は軽度な記憶障害から始まり、認知機能全般に影響が及びます。具体的な原因は不明ですが、脳内の異常なたんぱく質の蓄積や神経細胞の変性が関与している可能性があります。診断には病歴や神経学的な検査、脳画像検査が組み合わせて行われます。
アルツハイマー病は進行性で、時間とともに症状が悪化し、日常生活の活動や社会的な相互作用にも影響を受けます。治療は現時点で治癒法はなく、主に症状の緩和や進行の遅延を目指す薬物療法が行われます。ご本人と家族には病気に対する理解とサポートが不可欠であり、精神的な支援や介護が提供されることが重要です。アルツハイマー病は患者さまとその家族にとって心身に影響を与える難病であり、専門医の管理と包括的なケアが求められます。
睡眠障害は、不眠症、過眠症、および睡眠時障害など、様々な形態があります。これらの障害は心理的な要因(ストレス、不安、うつ病など)や生活習慣(不規則な生活、過度な刺激、飲食習慣)が影響することが一般的です。一方で、遺伝的な要因や基礎的な健康状態も一部で関与しています。
睡眠障害の症状としては、疲労感、集中力の低下、気分の不安定さ、日中の眠気などが挙げられます。特に不眠症の場合、入眠困難や中途覚醒が続くことがあります。
診断には症状や生活習慣の詳細な調査が行われ、ポリソムノグラフィ(睡眠時の生理検査)などが用いられます。治療法には、睡眠薬や行動療法、ストレス管理などが含まれ、予防には健康的な生活習慣や規則正しい睡眠スケジュールの確立が効果的です。
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、様々な症状が現れる疾患です。この症状は、交感神経亢進による動悸や発汗、手の震え、頭痛などと、副交感神経亢進によるめまい、疲労感、集中力低下、消化器症状(腹痛、便秘、下痢)などが含まれます。これらの症状は個人差があり、慢性的なものから一時的な発作までさまざまです。
自律神経失調症の原因は特定できておらず、遺伝的な要因やストレス、環境の変化が影響する可能性があります。診断は、症状のヒストリーの収集や身体検査、神経検査、心電図、血圧モニタリングを含みます。他の病気や疾患が原因でないことを確認するため、検査が行われることもあります。
治療では、ライフスタイルの改善やストレス管理が基本となります。また、症状の管理には薬物療法が用いられ、具体的な症状に応じて適切なアプローチを提案します。自律神経失調症は慢性的な疾患であり、完全な治癒が難しいものの、適切な治療と生活の工夫により症状の改善が期待されます。
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