
頭痛外来
頭痛外来
日本人の4人に1人は頭痛持ちだと言われ、まさに国民病とも言える疾患です。
日常よくある症状なので『頭痛』というと一見軽いイメージを持たれてしまいがちですが、慢性的に持続すると知らず知らずのうちに仕事や勉強、さらには日常生活にまで支障を来してQOLを低下させています。また、ときに脳血管障害や脳腫瘍などといった、生命に直結する危険な疾患も稀に隠れていることがあります。
頭痛は片頭痛や緊張型頭痛など、原因となる疾患がなく頭痛全体が病気である一次性頭痛(機能的頭痛)と何らかの原因疾患によって生じる二次性頭痛(症候性頭痛)に分類されていますが、一括りに『頭痛』と言っても300種類以上の頭痛が存在しています。
たかが頭痛くらいと思って漫然と市販薬で我慢していませんか?
頭痛外来では頭痛の種類や性状を専門的な観点で問診を行い、診断させていただいた上で多様な治療法の中
から共に相談しながら一人一人に合った適切な治療を選択していきます。
特に働く世代に頭痛罹患率が高いことが知られています。
また、仕事の効率低下に伴う年間の労働生産性損失が最も高い疾患として片頭痛を代表した頭痛が挙げられています。
驚くことに頭痛で仕事を休むよりも我慢して仕事を継続した場合の方が、労働生産性損失が大きいことが示されました。
そういった意味でも頭痛は適切な治療が必要な疾患なのです。
などのお悩みの方は是非受診を検討してください。
当院はCTがありますので突然の頭痛で脳出血やくも膜下出血が心配な場合もご相談ください。
また、緊急でMRIが必要な場合は提携先にて即日撮影が可能なことがあります。(ID-Linkにてタイムラグなくクラウド連携が可能)
頭痛は腫瘍マーカーのようなバイオマーカーが確立されていません。したがって診断には問診が最も重要となります。頭痛の性状のみならず原因や誘発因子など多角的な問診をさせていただき、必要に応じて頭部CTやMRI、血液検査などを行います。
頭痛の性状、頻度や程度は様々であり頭痛の診療ガイドラインに準拠しながら、さらに「頭痛ダイアリー」や「HIT-6」などを用いて頭痛をより“見える化”して診断を行っていきます。
事前にWEB問診を入力いただけますと診察がスムーズとなります。
日本において約840万人が患っていると言われる頭痛です。三叉神経周囲に刺激が及び、その末端から炎症が起きることで血管が拡張して”ズキンズキン”と拍動することで痛みが生じるものです。また、気候や気圧の変化、仕事の環境変化、ストレス、寝過ぎや寝不足といった生活リズムの変化、飲酒、女性ホルモンの関与が原因として考えられています。多くは片側が痛むことが多く(両側の場合もあります)、4-72時間ほど持続することがあります。ひどいと光や音、においなどに過敏になり吐き気を催し嘔吐することもあります。
また、片頭痛にはうつ病やてんかん、消化器疾患、アレルギーが合併することが多いとされています。
さらに片頭痛の約2割の人には前兆(アウラ)という症状が見られます。頭痛症状の前に目の前にギザギザしたものや閃輝暗点が見えるようになり、前兆が消えると頭痛が始まってきます。治療は発作治療薬と予防薬に分けられます。
発作治療薬とは、頭痛が起きた時に痛みを抑える薬のことです。その代表はトリプタン製剤(本邦で5種類使用可能)となります。トリプタン製剤は強い血管収縮作用があるため、脳血管障害や狭心症や心筋梗塞など心疾患がある方には使用できませんでしたが、2022年にはこうした方々にも使用可能なラスミジタン『レイボー®️』が新たに加わりました。他にアセトアミノフェン、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどNSAIDsと呼ばれる鎮痛薬も汎用されます。
予防薬とは、片頭痛発作をできるだけ起こさないようにする薬のことです。は従来はロメリジン、バルプロ酸、アミトリプチンといった経口内服薬が主流でしたが、2021年より月1回皮下注射することで片頭痛を予防できる(発作回数、痛みの軽減)、抗CGRP関連製剤が発売され片頭痛治療に大きな変革が生まれました。当院では現在本邦で使用できるフレマネズマブ『アジョビ®️』、ガルカネズマブ『エムガルディ®️』、エレヌマブ『アイモビーグ®️』いずれも導入可能です。予防薬を使用することで①頭痛の頻度、重症度、持続時間が軽減 ②発作治療薬の使用回数を減らす ③日常生活が送りやすくなる ④慢性片頭痛への移行を食い止めることが期待されます。
※抗CGRP関連製剤は従来の片頭痛予防薬でも症状の改善が乏しい患者様が対象となります。(頭痛の診療ガイドラインを遵守)
本来片頭痛は反復性の疾患(反復性片頭痛)ですが、適切な治療介入が行われなかったり、漫然と長期間過剰な薬物を使用した結果、慢性化(慢性片頭痛)することが知られています。万が一慢性片頭痛に進展(重症化)してしまった場合、様々な薬を試しても思うような治療効果が得られなくなることがあります。まだエビデンスは乏しいですが、抗CGRP関連製剤を早期より導入することで慢性化を予防できる可能性が示唆されています。すなわち慢性化する前に抗CGRP関連製剤を使って治療した方が良い結果がでやすいというのが最近の知見です。(欧米では抗CGRP関連製剤が慢性片頭痛予防薬の第一選択になっています)
抗CGRP関連製剤の治療は基本約1ヶ月に1本投与(1本あたり3割負担で約12,000-13,000円)で決して安い治療ではありません。しかしながら、使用された患者さんからは「人生が変わった」という声もあり、頭痛のない(少ない)晴れ晴れとした生活を取り戻すことができる可能性があります。少しでも頭痛に悩まれている方は、ぜひ早めにご相談ください。
片頭痛治療の究極の最終ゴールは、鎮痛薬も予防薬も飲まずに頭痛がコントロールされることだと思います。ところが、ゴールに行き着くまでには薬剤の使用過多による頭痛(MOH)にならないようトリプタンなどの鎮痛薬を適切に使用し、適宜予防薬(注射含む)を併用する必要があります。その結果、一時的に薬剤の使用が増えるかもしれません。しかし予防薬も一生涯使用するわけではなく減薬あるいは卒薬することも可能ですので、「急がば回れ」でゴールを目指し共に頑張っていきましょう!
頭痛の中でも最も多いと考えられる病型です。大半が精神的/肉体的ストレスが原因です。眼精疲労(パソコンやスマホの使用)、長時間のデスクワークや長時間の運転、さらには就寝時のベッドや枕が合わないなどが原因になることもあります。病態としては上記原因により後頭部の筋肉が収縮されることで頭全体に重苦しい圧迫感を伴う痛みが生じ、肩や首のこりも伴います。痛みの性状や持続時間はさまざまですが、比較的長く続くこともあります。適度な運動やストレッチ、入浴で改善することもあります。頭痛体操が効果的な場合があります。
片頭痛か緊張型頭痛かを症状だけで判断するのは難しいこともあり、実際両方が共存していることもしばしばあります。
一般的には
片頭痛→体を動かすと悪くなる 嘔気嘔吐あり
緊張型頭痛→体を動かすと楽になる 嘔吐するまでは至らない
症状で鑑別できます。片頭痛の要素が少しでもあるならば片頭痛治療を開始し経過を見ることがあります。
片頭痛や緊張型頭痛と比べ頻度は低いですが、痛みの程度としてはそれらを凌ぐと言われています。
周期的に目の奥に激しい痛みが起こり、仕事や日常生活に著しい影響を及ぼします。痛みと同じ側の顔面に発汗したり、涙が出たり充血したり多彩な随伴症状を伴うのが特徴です。
夜間睡眠時に起こりやすく、男性にやや多いです。似たような疾患に発作性片側頭痛や短時間持続性片側神経痛様頭痛発作、持続性片側頭痛がありこれらを総称してTACs(三叉神経・自律神経性頭痛)と呼んでいます。
実は潜在的に多いと思われる病型です。
もともと片頭痛や緊張型頭痛に悩まされている患者様が頭痛治療薬を飲む回数が増えることで頭痛の性状がかえって悪化/慢性化してしまい、さらに頭痛薬の量が増えていくという悪循環に陥ってしまう状態です。現在日本では、ドラッグストアで鎮痛薬が簡単に手に入るため、気づかないうちにMOHになりやすいと言えます。頭痛薬の種類によって様々ですが目安として定期的に1ヶ月に15日以上内服するようであればMOHの可能性があるため、一度ご相談ください。
など
これまで中核病院や都内有名頭痛クリニックで頭痛診療に従事してきた経験豊富な院長が、患者様一人ひとりに対しよく問診をおこないニーズに合ったオーダーメード治療を行います。正直なところ片頭痛を中心とした頭痛治療に正解はないため、最適な治療が見つかるまで根気が必要です。しかしながら最適解に最短でたどり着けるようサポートいたします。なお、器質的な病変が疑われた場合は大学病院や中核病院へ速やかにご紹介させていただきます。
頭痛は多くは投薬加療で良くなるものがほとんどです。しかしながら、中には稀ながら命に関わる恐れがある頭痛も存在します。また、たかが頭痛と思っていても気づかないうちに就業、学業、家事、プライベートに甚大な影響を与え大きな損失を被っている場合もあります。従って、頭痛に少しでもお困りの方はできるだけ早くご相談ください。
※注意:毎月第2週火曜日AMは院長大学出張のため頭痛専門外来は休診です。副院長代診となることをご了承ください。
来院する患者さんへ
受診方法について
WEB、電話にてご予約可能です
当院は完全予約制ではないため予約なしでも受診できますが、事前予約された方が優先です。
30分の予約枠内に複数の患者様の予約をお取りします。枠内は受付順に診察いたします。
※緊急などにより多少順番が変更することがあります。
・受診希望の方はWEB予約(デジスマ診療)が便利です。24時間予約可能です。
※初回登録は少しお手間をおかけしますが、一度登録すると診察から帰宅まで簡潔になります。
さらに事前にWEB問診をご入力いただけますとより診察がスムーズになります。
・お電話でのご予約も受け付けています。お問い合わせは平日8:50から17:45の間(土曜は8:50から12:45)で可能です。
※閉院15分前までにはご来院ください。
※ご予約の時間に診察できるよう心がけていますが、当院は完全予約制ではないため、日によって(とくに土曜日)は混雑し予定時間から30-60分程お待ちいただくことがあります。大変恐縮ですが、時間に余裕を持たせて受診いただけますと幸いです。平日の夕方は比較的スムーズにご案内可能です。
※消化器内科受診希望の患者様へ 緊急内視鏡検査で副院長が対応困難の場合や16:00以降の場合、院長が代診いたします。あらかじめご了承ください。16:00以降の場合、WEB予約は「内科一般」からご予約ください。
発熱外来について
発熱外来(37.5℃以上)はWEB予約からご予約ください。
WEB予約なしで受診ご希望の場合は、事前にお電話で問い合わせください。ご連絡を頂かない場合、受診をお断りさせていただくことがありますので、予めご了承ください。
また発熱外来の決済は、感染予防の観点から「デジスマ決済※」を推奨します。※予めアプリに登録したクレジットカード(VISA,Master,JCB)で自動決済するシステムです。
もちろん、デジスマ決済だけでなく、当日のお支払いも可能です。
感染症対策について
・当面の間、感染予防対策のためご来院の際はマスク着用をお願いします。なお、マスクをお持ちでない方は販売しております。ご理解ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
キャッシュレス決済について
当院では院内セミセルフレジにて現金のほか以下のクレジットカード/電子マネーでのお支払いが可能です。
初診の方へ
初診の際は保険証・医療証等を必ずお持ちください。保険証の確認が取れない場合は保険診療として取り扱うことができません。
※保険証の期限切れにご注意ください。
プライバシーポリシー
当院が皆様の個人情報を収集する場合、診療・看護および皆様の医療に関わる範囲でのみ行います。その他の目的に個人情報を利用する場合は利用目的を予めお知らせし、ご了承を得た上で実施いたします。
また当院は、皆様の個人情報について、正確かつ最新の状態を保ち、情報の漏洩、紛失、破壊、改ざんまたは不正なアクセスを防止することに努めます。