大腸カメラ検査について
大腸カメラ検査では、先端にビデオカメラが組み込まれている内視鏡スコープを肛門から挿入し、大腸の一番奥にある盲腸までスコープを進めて、戻りながら約1.5メートルの長さに渡り大腸を直接検査します。大腸における炎症やポリープ、がんの発見に有用な検査です。さらに、検査中に発見した病変はその場で組織を採取して、病理検査(顕微鏡の検査)を行うことが可能であり、ポリープを発見した場合もその場で切除することが可能です。
大腸がんはがんによる死亡原因として男性では第二位、女性では第一位と上位を占めており、国内での大腸がん罹患者数・死亡数ともに増加傾向です。大腸ポリープや初期の大腸がんはほとんど無症状のため病状がかなり進行してから見つかることが多いのです。しかし、大腸がんは多くは大腸ポリープが成長したものと言われており、ゆっくり進行していくことが特徴です。知らないうちにポリープができて、それが成長して大腸がんになってしまうのです。つまり、大腸ポリープが大腸がんに成長する前に切除してしまえば、大腸がんの予防が可能であり、そのためには大腸カメラ検査を受けることが何よりも重要なのです。
当院では、できるだけ苦痛なく検査を受けていただくため、基本的には静脈麻酔による麻酔(鎮静剤・鎮痛剤)を用いて大腸カメラ検査を行います。それぞれの患者様に合わせてなるべく苦痛の少ない方法で検査を行いますので、どうぞお気軽にご相談ください。当院の大腸カメラ検査は、富士フィルム社製の最新システム、大型4K液晶モニターを採用しており、高解像度で消化管内部の粘膜をより詳細に観察可能です。また当院は感染防止のための洗浄、滅菌を徹底しています。内視鏡スコープは『エスサイド消毒液6%』を使用した学会ガイドラインに沿った洗浄消毒システムを採用しており、患者様の安全を最優先に考えています。
女性医師による女性のための大腸カメラ検査
当院では、女性の内視鏡専門医である副院長が全ての検査を担当しており、女性でも安心して大腸カメラ検査を受けていただけます。大腸カメラ検査は肛門からスコープを挿入するため、特に女性の方は「恥ずかしい」という理由から大腸カメラを敬遠される方も多く、血便などの症状があっても「少しくらいなら大丈夫」と受診・検査を先延ばしにしたり避けたりする傾向にあることを感じておりました。現在女性のがん死亡の第一位は大腸がんであり、大腸カメラを恥ずかしいものと思われて検査を受けずに大腸がんの発見が遅れるのは避けて頂きたい。そういう思いから、女性の方にも安心・リラックスして診察・大腸カメラ検査を受けて頂けるよう環境を整えております。
どうぞ安心してご来院ください。ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
当院の大腸カメラ検査の特徴
- 内視鏡専門医による安心安全な検査
当院のすべての大腸カメラ検査を日本消化器内視鏡学会の専門医である副院長が行います。丁寧な内視鏡操作を行い、大腸カメラ検査時の苦痛や不快感を軽減する工夫をしています。

- 鎮静剤・鎮痛剤を使用してリラックスした状態で検査が受けられます
当院では、検査時に鎮静剤・鎮痛剤(静脈麻酔)を積極的に使用しているので、リラックスした状態で検査を行うことができます。検査への不安が和らぎ、無駄な力が入らずスムーズで安全な検査が可能です。

- 日帰りでの大腸ポリープ切除が可能です
当院では、大腸カメラ検査中に発見した大腸ポリープはその場で切除する日帰り手術が可能であり、ポリープのサイズや形状に適した方法で切除を行っております。検査日と治療日を別で設定しなくて済むため、来院回数や食事制限、下剤の服用も1回で済むため、患者さんの負担を減らすことができます。
※ポリープの大きさによって、日帰りでポリープ切除が困難と判断した場合は、連携病院をご紹介いたします。
- 胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に行うことができます
当院では、胃と大腸の検査を同じ日に受けて頂くことができます。事前の食事制限も1回で済み、スケジュール調整もしやすく、お仕事や家事・育児でお忙しい方にもおすすめです。同日検査ができるかどうかは、医師に相談してください。

- 土曜日にも大腸カメラ検査が可能です
当院では、土曜日も大腸カメラ検査を実施しております。家事や育児、お仕事で忙しく、平日のご来院が難しい方にも大腸カメラ検査を受けていただけます。

- 院内での下剤内服が可能です
大腸カメラ検査を行う際には、事前に大腸の中をきれいな状態にする必要があるため、数時間かけて下剤を服用して頂きます。当院では、検査当日の下剤をご自宅で服用するか、院内の下剤内服スペースで服用するか、お選び頂くことができます。当院では下剤を院内で飲めるスペースを完備しているため、何かあった際には看護師や医師をすぐに呼べる環境で下剤を飲むことが可能であり、下剤の内服に不安を抱えている方や自宅からクリニックに移動するまでの時間が不安な方も安心して検査の準備をしていただけます。

- 二酸化炭素送気で検査を行います
大腸カメラ検査では、ガスにより腸管を膨らませて大腸のシワやヒダを伸ばし、観察しやすくします。当院では、従来の空気より吸収の速やかな二酸化炭素ガスを使用しております。
二酸化炭素ガスは空気よりも約200倍、腸から血液へ吸収されやすく、息によりすぐに対外へ排出されます。二酸化炭素ガスを使用することで、検査時あるいは検査後のお腹の張りがかなり軽減できるため、通常の空気を送り込む検査より楽に検査を受けることができます。
- 検査後は眠ったままリカバリールームに移動することが可能です
鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を受けた場合、検査後に鎮静剤から覚めるまで少しお休みいただく必要がございます。当院では、検査終了後に眠ったままの状態でリカバリールームまで移動しますので、患者様が無理に動く必要がなく、リラックスしてお休みいただけます。

- 大腸カメラ(大腸内視鏡)予約は24時間WEB予約できます
大腸カメラ(大腸内視鏡)検査はWEBから直接予約ができます。電話予約も可能です。
予約の際【大腸カメラ仮予約】と【大腸カメラ事前診察】の2つの予約が必要です。
Step1: 【大腸カメラ仮予約】から検査希望日を選びご予約ください。胃カメラも同時に行いたい方もこちらからご予約ください。
Step2: 【大腸カメラ事前診察】から事前の検査説明日をご予約ください。 大腸カメラの場合、問診の他に下剤のお渡しや下剤の服用方法・検査前の食事についての説明がありますので、検査希望日の3日以上前(血液をサラサラにする薬を内服している場合は7日以上前)までに受診が必要となります。【大腸カメラ事前診察】を受診いただいた後に本予約とさせていただきます。
事前診察の枠につきましては、16:00までの消化器内科の枠とは別になるため、クリニックの全診療日・最終診療時間まで対応しております。(月曜は19:45まで可能です。)
必ず【大腸カメラ仮予約】と【大腸カメラ事前診察】2つの予約をお願いいたします。【大腸カメラ事前診察】の予約がない場合は【大腸カメラ仮予約】は無効となります。
「お腹の症状はあるけれど、検査を受けた方が良いのかわからない」「大腸カメラがどういった検査なのか知りたい」という方も、【大腸カメラ事前診察】を受診し説明を聞いた上で検査を受けるかどうか決めていただくことも可能です。
ご不明な点がありましたらお気軽にお電話でご相談ください。

大腸内視鏡検査の流れ
大腸内視鏡検査は腸内をスコープで直接観察する検査ですので、下剤により腸の中をきれいにする必要があります。
検査時間は通常20分程度ですが、腸の長さや状態により個人差があります。
大腸検査の流れは次の通りです。
1. 検査予約 |
大腸内視鏡検査をご希望の場合は、事前に外来を受診して頂きます。
現在、大腸カメラ検査は、月・木・金・土曜日に行なっております。
基本的には朝から2L程度の液体の下剤を内服していただき、13:00-14:30で検査を行なっておりますが、ご希望に応じて午前中で検査を完結させることも可能です。
検査希望日は【大腸カメラ仮予約】からご予約ください。胃カメラも同時に行いたい方もこちらからご予約ください。
大腸カメラは事前問診の他に、下剤のお渡しや下剤の服用方法・検査前の食事についての説明がありますので、検査希望日の3日以上前(血液をサラサラにする薬を内服している場合は7日以上前)までに【大腸カメラ事前診察】を受診してください。
事前診察の枠につきましては、16:00までの消化器内科の枠とは別になるため、クリニックの全診療日・最終診療時間まで対応しております。
必ず【大腸カメラ仮予約】と【大腸カメラ事前診察】2つの予約をお願いいたします。【大腸カメラ事前診察】の予約がない場合は【大腸カメラ仮予約】は無効となります。
「お腹の症状はあるけれど、検査を受けた方が良いのかわからない」「大腸カメラがどういった検査なのか知りたい」という方も、【大腸カメラ事前診察】を受診し説明を聞いた上で検査を受けるかどうか決めていただくことも可能です。
◎診察時にお持ちいただくもの
- 保険証
- 服用中のお薬がある方は、お薬手帳などお薬の内容がわかるもの
- 人間ドックや健診で引っかかった方はその検査結果一式
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2. 検査前日 |
前日は、21時までに食事を済ませてください。
1日分(3食)の検査食もご用意しておりますので、便秘気味の方やこれまでの検査で前処置に時間がかかった方にお勧めしております。検査食を召し上がらない方は、前日の食事は消化の良いものをとっていただきます。
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3. 検査当日 |
当日の朝は食べずに来院していただきますが、水・お茶は摂取可能です。
常用している薬は検査予約時の指示通り服用して下さい。服装は、なるべく楽な格好でお越しください。
指定の時間(検査の約5時間前)から液体の下剤の内服を開始し、概ね2〜3時間程度で飲み切っていただきます。
下剤の内服は、ご自宅もしくは当院の下剤内服スペース(半個室、トイレ横)のいずれかを選んでいただきます。
指定の時間までに来院し、診察券・同意書を出し、受付をしてください。
排便状態の確認をします。(最終排便の性状を確認し、検査が正しく行える状態かを判断します。便の性状が透明で黄色の水様になれば大丈夫です。)
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4. 検査 |
検査着に着替えます。貴金属類は外して下さい。
ストレッチャーに横になり鎮痛剤+鎮静剤を注射しリラックスした状態で検査を行います。
検査は20分程度で終わります。 |
5. 検査後 |
検査終了後はリカバリールームで休んで頂き、その後医師より検査結果の説明があります。
検査中に組織の一部を採取したり、大腸ポリープの切除を行った場合には、検査後の過ごし方等注意事項についても合わせてご説明いたします。なお、組織を採取した場合は、生検の分析結果が出るまで1−2週間かかるため、再度ご来院いただく必要があります。
ポリープ切除を行なった場合は、検査後約1週間(特に切除後3日間)は食事や運動等に制限がありますので、それらも合わせてご説明いたします。
鎮静剤を使用された方は、検査後は車や自転車・バイクの運転は出来ませんので、ご家族に送迎を依頼するか、公共交通機関をご利用ください。。
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このような方はご相談ください
- 排便時に出血がある、便に血が混ざる
- 検診で便潜血反応が陽性だった
- 貧血を指摘された、急激な体重減少があった
- おなかの調子が悪い(腹痛、腹部膨満感など)
- 便通異常のある方(便秘、下痢、便が細い)
- 過去に大腸ポリープがあった方
- 血縁者が大腸がんになった方
- 40歳以上の方で大腸カメラ検査を受けたことがない方
検査でわかる主な疾患
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 虚血性大腸炎
- 感染性腸炎
- 過敏性大腸炎
- 大腸憩室症
- 大腸メラノーシス
- 痔核
検査費用
検査内容 |
1割負担 |
3割負担 |
大腸カメラ検査のみ |
2,000円程度 |
6,500円程度 |
大腸カメラ検査+病理組織検査 |
約4,000~6,500円程度 |
約12,000~20,000円程度 |
日帰り大腸ポリープ切除 |
約6,500~8,500円程度 |
約20,000~25,000円程度 |